これ、なんだかわかりますか?
これ超小型の栓抜きなんですね。
こういった極小のガジェットに興味をそそられる方はたくさんいらっしゃいます。特に男性に多いような気がしますね。子供の頃は皆、小さいモノが大好きです。がちゃがちゃ(ガチャポン)なんてそうですよね。小さいカプセルの中に入った小さな品物にワクワクしたものです。
これはパソコンです。Android機でもシャープのザウルス(古いか・・・)でもありません、れっきとしたキーボード&ゲームコントローラー付きのWindows PCなんですね。20年前にはこんなモノが世の中に出てくるなんて思いもしませんでした。
VAPE界にも極小ガジェット好きに向けたBOX MODがあります。Mini VoltやNuggetがその代表的なモノでしょうか(古いか・・・)。先の栓抜きにしろ、PCにしろ、通常品と比べて利便性が落ちることは間違いありません。使い勝手やコスト等、多くのものを犠牲にして成り立っています。それは極小MODも例外ではありません。持ちにくい、バッテリーがもたない、フィットするアトマイザーが少ない等、利便性だけで考えれば選ばれるわけの無い製品たちです。なのになぜ私たちはワクワクさせられるのでしょうか。
HEAVEN GIFTSさんからIkarno X-MINI TC 50W Box Mod をもらいました。極小サイズに分類されるMODですね。 最初に言っておきます。Ikarno X-MINIは『デザインや質感』、そして『重さ』が購入動機となるMODです。
Variable wattage:6W - 50W
Resistance range:0.2 - 3.5Ω
Battery:Built-in 1500mAh battery
Temp range:150℃- 315℃
Output Mode:VW/TC-Ni/TC-Ti/TC-SS
Thread Type:510 spring loaded thread
Charging:5V/1A fast charging
このような極小BOX MODを購入する理由は『携帯性』にあると思われがちです。今は手放したので手元にはありませんが、以前Nugget V2を所有していました。購入当初はともかく、Nugget V2が外出先へ持ち出されることはほとんどありませんでした。
外出先ではじっくりモノを取り扱うことが少なくなりますので、モノが小さ過ぎると操作が面倒になってくるのです。ボタンの大きさ然り、液晶パネルの輝度や大きさ然り、ある程度の大きさが無いとスムーズに扱えないわけですね。
今でも外出先に持ち出す機会の多いiStick Picoとの比較です。画像ではわかりにくいかもしれませんが、Ikarno X-MINIはひとまわり小さい。私は持ち出すことのできるミニマムなサイズのMODがPicoだと考えています。
では、なぜ極小BOX MODが必要なのか。それは『ニヤニヤするため』ですね。他のMODと並べてその小さな見栄えを眺め、そして満足するわけです。とすれば携帯性、ようするに重さを気にする必要はないのかもしれません。Ikarno X-MINIは極小BOX MODの中ではかなり重い製品です。ですが、極小BOX MODに必要なものは軽さより存在感だと思いますね。
Ikarno X-MINIの特徴の一つは存在感を醸し出す重量、そしてもう一つがこの塗装です。ボディに入っているライン(模様)は正直あまりかっこいいとは思えませんが、ペンキを吹きかけただけのようなこのざらついた塗装面は気に入りましたね。この“粗さ”は他の極小BOX MODには無い手触りです。
510スレッドのコンタクトはスプリング式になっています。
ベンドホールもちゃんと開いてます。よく見るとDesigned in U.S.とあります。最近の中国製MODにカリフォルニアデザインとかユーロデザインなどの表記をよく目にしますが、これは誰に向けてのアピールなのでしょうか。VAPEに関しては中国メーカーはもう少し胸を張ってもよいのではないかと思いますけど。
液晶はさすがに小さいですね。これは仕方がないとしても、+-ボタンはもう少し大きくしてもよかったと思います。ボタンを小さくすることで極小感を出そうとしたのかもしれませんが、ボタンサイズが見栄えのバランスを崩してしまっていますね。
充電はfast chargingとありますが、5V/1Aまでです。2A充電アダプタの使用はやめておきましょう。そういえば充電で気になる点がひとつありました。充電中、液晶表示がセーブモードに入って表示が消えるのですが、そうなれば充電中を示す情報をどこからも得られなくなってしまうのです。もちろんパフスイッチを押せば液晶は再表示されるのですが、パッと見で充電具合がわからないのは不便ですよね。
あ、液晶表示の撮影を忘れていました。ま、いいや。抵抗値、モード、出力、パフ時間、電池残量と過不足ない情報量です。輝度もまずまずでしたよ。
22mm径のRDAを載せてみましたが、このサイズが限界ですね。本体幅が25mmにも関わらず22mm径RDAを載せた時点で既に浮いている感じになります。角を取って当たりを柔らかくすることを優先したのでしょうが、この重量では持ちやすさもなにもないでしょうに。
24mm径のRTAを載せてみました。はみ出ています。何度も言いますが『VAPEは見た目が8割』です。この状態で使う方は私に近寄らないでくださいね。
・・・・・。25mm径までいくと、これはこれでおもしろいのではないかと思えてきました。ここまで振り切ってしまえば怖いモノなんて無いような気がしなくもない。これはありかもしれない・・・いや、やっぱり無いか・・・でも・・・なんかおもしろいかも・・・。
やっぱり22mm径、かつ背が低めのRDAが似合いますね。
いつものように操作方法を少しだけ・・・
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●電源ON/OFF:パフスイッチを3連打でON/OFF
●出力変更:+ボタンを長押し後、+-ボタンで出力変更
●操作ロック:ほっとけばロックします
●モード変更:+-ボタン同時長押しでモード選択画面に
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心地よいとまではいきませんが節度ある操作感、手の中に感じる塊感、そして他のMOD群に埋もれない存在感、となかなか触っていて楽しいMODでした。極小BOX MODを比較検討してIkarno X-MINIを選択する方は少数だと思います。たいていの場合は「やっぱり軽い方がいいや」になると。
でも、いずれわかりますよ。極小BOX MODの内臓バッテリー容量では半日ももちません。一ヶ月もしない内に外へ持ち出すなんてことはしなくなります。そして、ご家庭のオブジェと化します。どうせオブジェになるなら存在感があるMODのほうが観ていて楽しい気がしますけどね。
いかがでしょう。ごちゃごちゃとした中でもIkarno X-MINIは存在感を放っていると思いませんか。
周りから見ればVAPEは不審物。利用者のモラルが試されています
ニコチンは毒物。取り扱いは法律に沿い、細心の注意をもって