いつも不要なMODを無理やり押し付けている会社同僚の村上くん(仮名)からSXKのクローンRDTAをもらいました。
In'Sane RDTA。最初、ピンときてなかったんですけど思い出しました。以前、Nectar Micro-steel RDAとどちらを買おうか迷っていたアトマイザーでした。両方共、見た目はRDAですが小さなタンクを備えています。結局、その時はNectarを購入しました。2万円のIn'Sane RDTAに対して5,000円ほど安かったんですよね。あと、Nectarのほうが有名だったし。(ぬかよろミーハー疑惑)
径 | 22mm |
高さ(ポジピン除く) | 29mm |
タンク | 2ml |
絶滅寸前にある22mm径のアトマイザーですね。
今回のIn'Sane RDTAはクローン製品です。Fasttechや3F VAPE、Efun.topを覗いてみましたが、もう売ってないみたいですね。オーセン品のほうも国内ではもう入手できないっぽい。
クローンIn'Saneですが、コンパクトな筐体関わらず内部に2mlのタンクを備えています。コイルはシングルで設置され、空いているスペースをタンクが埋めているといった形です。ドリップチップは専用品で汎用品との交換はできません。たしかオーセンには510アダプターがオプションで用意されていた記憶がありますが、恐らく入手は難しいでしょう。
クローンIn'Saneのデッキ。大きく口を開けているエアホールの真上にコイルを設置します。エアホール開度の調整機能は持っていませんね。
ホールの大きさが異なるピンクのパーツが2種類付属していました。エア流入量(ドロー)調整はこのピンクのパーツを差し替えることで行います。今回は味わい系で使用したかったので、一番ホールが小さなパーツをエアホールに差し込みます。
(左図)この状態でコイルを設置します。
(中図)コイル設置後、タンクを設置。この状態でウィッキングを行います。
(右図)ウィッキング後にタンク蓋と取付。蓋に開いているホールからリキチャです。
最近のアトマイザーはドーム型の天井がデフォルトになってきていますが、クローンIn'Saneのそれはまっ平。タンクに開くリキチャホールに蓋をする役割を担っているので、天井はまっ平じゃないと都合が悪いんです。
ポジピンの出っ張り具合はこんな感じ。ハイブリッド運用は避けた方がよさそうです。
後々いろんなサイズで工夫すればいいと思いますが、慣れるまではコイルの内径は3mm以上にしておいたほうが無難です。今回は28Gカンタル線で1.3Ω。
コイル設置後にタンクを取り付けます。タンク両サイドの開口部にコットンを通します。この開口部をコットンでしっかり埋めてやらないとリキッドが漏れます。最初、コイルを内径2.5mmで巻いたのですが、コットン足のボリューム不足でタンク開口部を塞ぎ切ることができず、リキッドを漏らしてしまいました。2.5mm径以下のコイルで運用する場合は、コットン足を長めに取って折り返すなどの工夫が必要ですね。
タンクに蓋をしてリキチャをします。下からではなく横からリキッドが供給される方式にどうも不安を覚えます。シビアなコットンワークを求めるアトマイザーはこれまで100%漏らしてきましたので。
リキチャが終わればスリーブとドリップチップを取り付けていきます。クローンIn'SaneにはOリングがありません。スレッドが切られていますので、デッキとスリーブ、スリーブとドリップチップの組付けはネジ式となります。載せているMODがこの画像だけ変わっていますが、そこはツッコミ入れるところではありませんよ。
Picoはやっぱり背の低いコンパクトなアトマイザーが似合いますね。見栄え的にはパーフェクトです。
抵抗値1.3Ω、12Wで吸ってみます・・・・
・・・・村上くん(仮名)どうしよう、思っていたのと違う。味に締まりがなくボヤけてしまっていますね。タンクに占拠されてデッキ内部がかなり狭くなっているのでもう少しキリッとした味と食感が楽しめると思ったのですが。
もう少し出力を上げて18Wで・・・・
・・・・村上くん(仮名)どうしよう、このデッキならもう少し味が出てくれてもいいのに。なんと言うか、どんなリキッドを用いてもま~るい味にしかならないといった感じ。デッキ狭いくせに凝縮された感が出てない。もしかして、こーゆー感じの味を狙ってるのでしょうか。であれば、私に合わないかな。
タンク3杯ほどいただいたあとの内部はこんな感じ。液化したミストが広がってしまっていますが、意外とエアホール伝いの漏れはありません。タンク容量が小さいため、アッと言う間にリキッドが切れてしまいますが、ドリッパーと比べればぜんぜん楽。デッキ内部にタンクを設ける仕組みはホント気に入ったのですが、もう少し輪郭のはっきりした味を出してくれないものか。
ちょっぴり反則のような気がしないでもないですが、ツイストワイヤーを使ってビルドしてみました。ほんの気持ち程度コイル位置を上へ引き上げています。
ツイストコイル、30Wで吸ってみます・・・・
・・・・村上くん(仮名)、やっといい感じになってきましたよ。ボヤけまくっていた味の輪郭もはっきりしてきました。でも、きっとこうやって吸うようにはできてないんでしょうね。リキッドがマッハで無くなるのは仕方ないとしても、アトマイザー本体が早いところで熱を持ち出しますのでチェーンができません。それとエアフローの調整ができないのが痛い。自分好みの食感に今のところできていませんね。これはどのエアホールパーツを使っても同じでした。
クローンIn'Sane、おいしいと言えばおいしいです。この味の出方や食感がピタリと嵌る方にとってはバランスの取れたアトマイザーだと思います。ただ、私にとってはそのどちらも80点(及第点)に届かないんですよね。79点って感じ。
せっかく同僚がくれたアトマイザーなので窓開けてぶん投げるなんてことはしませんが、正直『オーセンを買わなくてよかった』とは思っています。クローンとオーセンは別物ですので一概に言えないのかもしれませんが、例えオーセンを購入していたとしても『エアフロー調整の自由度だけは上げてほしかった』と感じていることでしょう。
てきとーなぬかよろのことです。2万円出してオーセン品を買っていたら、プラシーボ効果も手伝って『おいしい!』とかなんとかほざいてるんでしょうけどね、きっと。