『Sub Ohm Innovations』言わずと知れたSubzero Xシリーズのメーカーさんです。
サブオームイノベーションズっていつからあるメーカーなのでしょう。設立のときに『これからはサブオームの時代がやってくる!時代の先端を行こう!俺たちはその時代の覇者となる!』とかなんとか言いながら名前を付けたんでしょうね。たしかにVAPE界はサブオーム(1Ωを切る抵抗値)の時代がやってきました。危険と隣り合わせのイメージを持たれていたサブオームも今ではスタンダードなモノとしてベイパーに認知されつつあります。
どこかで聞いたことのある話ですね。『二十世紀梨』です。二十世紀梨は19世紀に開発され、『20世紀の覇者となれ!』との思いで名付けられた果物です。そして20世紀前半
、二十世紀梨は梨生産シェアのトップに立ちました。
HealthCabinさんからSub Ohm InnovationsのSZX Mini RDAをもらいました。
径 | 25mm |
高さ(ポジピン除く) | 36mm |
メカニカルMOD Subzero X Competition Modと合わせればしっくりくるよう造られているRDAですが、プレーンなデザインですのでどんなMODにも合うと思いますね。
化粧箱にはあいからずデカデカと『X』と描かれています。ここからX JAPANネタに繋げていきたくなりますが、前にどこかの記事で使った記憶がありますのでそれは避けたいと思います。
右下にあるプレートがオーセンカード、ちゃんとシリアルナンバーが入っています。ちなみに本体にナンバーは刻まれていません。ちょびっと上等に見えるので刻印しておけばいいですのにね。
六角レンチが3本も付属してきます。内2本は同サイズでイモネジ用なのですが、コイル足を留めるときに六角を2本使うシチュエーションが思い浮かびません。考えるのがめんどーなので予備としておきましょう。
BF-Pinも付属してきます。最近、メカニカルのBF MODが流行りつつあるので、ボトムフィード運用の選択肢有る無しは商品力に関わってきますね。
RDAをバラしてみます。あいからず、トップキャップの回りが渋い。固いのはSub Ohm RDA共通の仕様ですかね。
ドリップチップは810ハーフインチサイズ、手持ちの汎用品と交換することができます。一番左が標準品なのですが、RDAカラーがブラックならこのままでいいですね。カラーがカッパーだと交換したくなってしまいますが。
デッキは前身(?)のSZX Competition RDAとよく似た仕様。SZX Competitionの『Massive Posts with Clamping Pin System』に対してSZX Mini RDAは『X-Series Posts with Clamping Pin System』と呼ばれていますが、一緒のようなモノです。
上図はSZX Competition RDAのデッキ説明図。サイズ感は違えど、SZX Mini RDAのデッキも仕組みは同じ、暇と時間を持て余してるユーザー向けにいろんなビルドができるようになっています。ぬかよろは競馬予想をしなくてはいけませんので、休日でも暇はありませんけどね。
天井はこんな感じ。流行りのドーム型にはなっていません。段差は付けられていますが、まっ平のモノとそんなに変わらないのではないでしょうか。繊細なミストを楽しむものでもないのでこれでいいと思います。
さすがメカニカルMODのメーカーだけはありますね。ポジピンは「ハイブリッドでどうぞ」と言わんばかりに出っ張っています。
前身(?)のSZX Competition RDAとの比較。こーやってみると小さく見えますね。25mm径のRDAなのでMiniとは言え実際は小さくともなんともないのですが。
SZX Mini RDAですが、妙に気持ちのいいデザインだと思いませんか。これ、うまいことできています。ポジピンとドリップチップを除いたスリーブの部分は25mm、直径(正面から見ると「幅」)も25mmですから平面的には正方形になっているんですね。このまとまり感のある見栄えはどこからくるんだろうと思っていましたが、そういうことだったんですね。
SZX Mini RDA(左)とSZX Competition RDA(右)は造りは似ているものの、ポストの大きさはぜんぜん違います。コイル足をたくさん挟み込みたい方はSZX Competition RDAを選びましょう。この円柱を利用したクランプシステムはホントコイル設置が楽です。イモネジだけで複数のコイル足を留めさせようとするデッキなんてこの世から無くなってしまえばいいのに。
26Gカンタルワイヤーでビルドしてみます。エアホールの正面に位置するようにコイルを設置、抵抗値はデュアルで0.5Ω。こうやってみるとジュースウェルは浅いですね。スリーブが壁になるので一定のリキッド量は保持しますが、相対的に見ればやはりその量は少ないと思います。デッキにあるOリングは1本だけですが、数日置いといてもリキッドの滲み漏れはありませんでしたよ。
内部空間の広いアトマイザーはコットンボリュームを多めにしています。
こちら、Subzero X Competition Mod。カラーが合っていませんが寸法や質感はぴったんこ。MODがブラックなら精悍な感じが出てかっこいいでしょうね。
メカニカルMOD、0.5Ωで吸ってみます・・・・
・・・・久々に使用しましたが、やはりこのMODは通電性がいいですね。SZX Mini RDAも邪魔をすることなく素直に電気を通している感じです。アトマイザーの中には自身が抵抗になってしまい、立ち上がりをワンテンポ遅らせてしまうモノもあります。SZX Mini RDAのように素直なRDAはストレス無く使えるのでいいですね。
ミストの出方はGOONに近いものがあります。リキッドを余すことなくミストに変えているといった印象、ミストの量を稼いで味を出しているとでも言いましょうか。フルーツ系のリキッドより、タバコ系やバニラ系のこってりしたリキッドのほうが合うと思います。
内部空間が広いともう少し大きなコイルを使いたくなるものです。クラプトンコイルで組んでみました。
組んでみたのはいいのですが、抵抗値が0.26Ωまで下がってしまいました。デュアルクラプトンではメカニカルMODではパワーが足りません。なにより、この抵抗値をメカで使うのは怖い。テクニカルMODに載せ替えです。
エアホールは4つ穴のセットがサイドに一ヶ所ずつ。全開ではこれ以上無いってくらいのスッカスカ、ホール3つでも2つでもその印象は変わりませんね。私にとってはホール一個を1/2~2/3開けたところがちょうどいい感じでした。
こうやって見るとMiniとは言え、大きなアトマイザーですね。デカいというより、デブいと言ったほうがいいかもしれません。その寸胴のスタイルをダサいと見るべきか、かわいいと見るべきか。
デュアルクラプトン 0.26Ω、50Wで吸ってみます・・・・
・・・・クラプトンだけあって、味がより濃く出ますね。さらにミスト量が増え、リキッドに薄く混ぜているニコチンをより強く感じることになります。私、こーゆーのが好きなんでしょうね、大味なのですがとてもしっくりときます。日常はKayfun V5 RTAなどでちびちびやっている私ですが、休みの日の自宅ではこういった爆煙アトマイザーで発散したい。
MODも同様ですが、Subzero Xシリーズの製品は質感がいいですね。"精巧"という言葉とは対極に位置するモノですが、鉄の塊から丁寧に削り出されたような無骨な味があります。黒のSZX Competition Modを買おうかな・・・
さて、梨の話に戻しましょう。
21世紀となった現在、二十世紀梨のシェアは14%。スタンダードな品種として受け入れられはしましたが、いっときほどの元気はもうありません。シェア低下の理由は「栽培が難しいため」とされていますが、私、名前にもあったんじゃないかと思うんですよね。21世紀になった今、"二十世紀"という言葉には古臭いレトロな匂いを感じてしまいます。この名前では、今風の『幸水』や『南水』と一緒にスーパーに並べられると厳しい。
時代を先取りした『Sub Ohm Innovations』、いったいいつまでその鮮度を保つことができるのでしょうか。