競馬好きを公言している割にぬかよろは堅実なのです。
1日に2レースしかしません。しかも、(G1除く)1レースあたりの投資額は3,000円と決めているので、全部ハズしたとしても1週間で12,000円しか浪費しないのです。かなり堅実だと自負しています。なのになぜ生活が困窮しているのでしょうか。なぜハイエンドアトマイザーが買えないのでしょうか。それは世界七不思議のひとつと言えるでしょう。
あれ?1週間で12,000円ということは一ヶ月でMAX6万負けるということ?これってハイエンドアトマが2つも3つも買えたりしません?いやいや、きっとこれは気のせいだ。そうだ、なにかの間違いだ。最近寝不足気味なのでありもしない妄想に憑りつかれているだけなんだ。
E-XYのWAR HORSE RDAを買いました。
径 | 24mm |
高さ(ポジピン除く) | 32mm |
購入理由はこの馬の彫刻加工にあります。金属彫刻を彫金と言いますが、日本の彫金技術は世界一とも言われています。当初は日本刀を彩る技法として生まれましたが、その後、武家の工芸品制作に広がり、江戸時代町人文化の隆盛とともに御輿やかんざし等の工芸へと発展しました。その日本の彫金技術ですが、源は中国にあります。前漢時代後期、東方に遠征する人々に同行した工人達から伝えられた技であろうと考えられています。
その中国でも有数の彫金職人集団E-XY。WAR HORSE RDAはE-XYの職人が丹精込めて一つ一つを手彫りしています。
すいません、ほとんどウソです。安いので買いました。オーセン品なのに買値は9ドル、日本円で千円ちょっとです。これだけ安けりゃ、多少のことは許せます。とりあえずミストが出てれば良しとしておきましょう。
WAR HORSE RDAを買ったもう一つの理由がこのケース。溜まっていくドリップチップや六角レンチを入れるのにいいかなぁ、と。
ケースは内側にネットも張られており、意外としっかりした作りになっています。このケースで300円くらいの価値はありますね。ということは、RDAは700円か。
BF-Pinが付属しています。最近、BF-Pinが付いてくるアトマイザーが増えてうれしいですね。と思ってましたが、よく考えればRDAとして相当実力がないと意味がないかもしれません。ベイパーも初心者を脱する頃には複数のMODを所有していると思います。でもね、BF MODをたくさん持ってる方って少ないと思うんですよ。数少ないBF MODに載せてもらおうと思うなら、よっぽどの実力がないとそうはなりませんもんね。ぬかよろの手持ちのBF MODは1台のみ。今はMAZE V4が占領しているのでWAR HORSE RDAのBF-Pinに出番はありませんね。
アトマイザーをバラしました。すいません、撮影の順番を間違えたので既にコイルが設置されてしまってます。しかも慌てて撮ったので、馬の彫刻も逆さまです。千円のRDAなので仕方ないですよね。これが2万円のハイエンドアトマイザーなら絶対こんなことはしないでしょう。ぬかよろは値段でモノの価値を測るゲスいやつだということは皆さんもうご存知ですよね。
デッキは2ポスト2クランプ、GOON RDAと同じような形状です。初心者の頃はコイルの固定がしずらくてイヤでしたが、"ほぼプロ"ベイパーと化した今のぬかよろはこのタイプでも平気です。ベロシティタイプのたった3倍ほどの時間でコイルを設置することができるのです。ポストが歪んでいるように見えるのは気のせいではありません。かなり歪んでいます。とは言え、千円なのでここは目をつぶらなくてはいけないところですよね。ちょっとハラ立つけど。
スリーブの天井はこんな感じ。中国の職人さんが、ドーム型にしようかどうしようか迷ったけど『千円だし、まぁいいか』と思い悩み苦心した末の形状です。天井はほぼフラットなのですが、ドリップチップ開口部が大きいので別にこれでいいのではないでしょうか。千円ですしね。
エアフローリングには3つのホールが開いています。3つと言うことはシングルコイル運用が考慮されているということですね。ただ、この手の格安アトマイザーをシングルで使うと味が出ないことがほとんどです。リデューサーが付属していない限り、シングル運用なんてするもんじゃないです。
馬の彫刻で原価を使ってしまったので、裏面に製品名などの刻印は一切ありません。ポジピンの出っ張り具合はこんな感じ。微妙な出っ張り具合なので念のためハイブリッド運用は避けることにします。
ドリップチップはハーフインチサイズ。810サイズの汎用ドリップチップと交換することができます。一番左が標準のドリップチップなのですが、これは交換をお勧めしますね。
標準ドリップチップは内径が大きく、焚いたミストをダイレクトに口に持ってくるイメージになります。好みではありますが、もう一回り絞ったドリップチップを使うことで味も食感もアップさせたいところです。というか、ドリップチップで絞らないと、このRDAはまともに味を出してくれませんよ。イラつきますが千円ですからね、千円。
カンタルデュアルで0.5Ω。ジュースウェルは浅めですが、リキッドの滲みは無いようです。
実はビルドは2回目なんです。一度目は中でエアフロリングに接触しないように気を使い過ぎてもう少し内側にコイルを設置していました。驚くほど味が出ませんでしたので巻き直しました。画像ではまだ余裕があるように見えますが、この位置が内部で接触しないギリギリの位置となります。
コイルをできるだけ外側に設置し、エアホールの正面に。エアホールは絞れるだけ絞るらないとWAR HORSE RDAはホントに味が出ません。『これなら素グリでいいやん』って何度思ったことか。ハラ立ちますね。でもここは我慢ですね。
エアホールは最低これくらいは絞りたいものです。ここまで閉じても『重いっ』ってほどにはならないんですよ、これ。たいていのベイパーなら、もう一歩絞りたくなるはず。
千円のアトマイザーにしては、シルエットはなかなか。こうやってみると、馬の彫り物が邪魔ですね。30Wで吸ってみます・・・・
・・・・うーん、どうなんでしょう。お高めのプレミアムリキッドをこれで吸うのはもったいないですね。大口径ドリップチップのおかげでリキッドの粒が口に飛び込んでくるので味がしないことはないのですが、あまりおいしいとは感じません。ミストの量と味の出方がリンクしないところはなんか不思議な感覚です。
食感がよくないので、さらにエアホールを絞って吸ってみます・・・・
・・・・あれ?絞ったのに軽くなった?なんと不思議なRDAなのでしょう。エアホールをミニマムまで絞ったつもりが逆にスカスカになってしまいました。千円でここまで不思議な体験をさせてくれるアトマイザーはそうそうあるものではありません。
・・・・あらま、
・・・・・・・たいへん、
・・・・・・・・・となりの穴が顔出しとる
エアホールを絞り過ぎると隙も無くシングルコイル用のホールがシュバッと現れます。こいつのおかげでスカスカになったわけですな、あっはっはっ。ろくに味も出せないくせにエア調整の邪魔もしちゃうわけですな、あっはっはっ。
もう、いいっ。窓開けてぶん投げてやりました。
いくら千円とは言え、仏の顔も三度までという言葉は知っておくべきでした。いいですか?千円あれば食後のコーヒー付きのランチができるんですよ?昨日も今日も競馬に負け、挙句の果てに馬のRDAにもバカにされたぬかよろの立つ瀬はいったいどこにあるというのですか?
そうだ、決めた。今年の忘年会は馬肉専門の焼肉屋とする。